ごあいさつ
私たち長昌寺の長い長い歩みを振り返ってみると、その歩みは有為転変に満ちていることが分かります。
度重なる火災・天災や経済的な困窮から、廃寺の危機にさらされたこともありました。
しかし、そんなときにも、寺を支えてくれた檀家の方々や地域の人々の確かな力がありました。
四万五千石の城主となりながら領主の改易を機に出羽国から厩橋藩に仕え、
さらに酒井氏の転封とともに姫路へ去った本城氏との126年間にわたる絆。そして、明治期には
「前橋で一番の貧乏寺を菩提寺にする」といって支援してくれた野中氏との出会い。幾多の人々との、
忘れられない出会いがあって、私たちは520年あまりの時を歩んできたのです。
そんな長昌寺栄枯盛衰の物語を刻み、支えてくれた人々との絆に感謝し、
長く後世に伝えていきたいと考えています。 |
長昌寺三十六世 栗木信昌
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